レトルトもプラスアルファで栄養満点 カレーは忙しい現代人の完全食!



日本のカレーの起源

 

 

日本のカレーはインド料理と直接関係がないことは案外知られている事実です。日本でカレーが登場したのは明治時代のことで、当時の帝国海軍は英国海軍を手本としていた関係で、食についても英国海軍の献立を模倣することがありました。

 

 

その中のカレー風味のシチュウが、実は日本のカレーの起源となっているようです。イギリス人の船乗りは航海中に、定番のシチューを食べたかったのですが、当時は牛乳が保存できなかったので、それが実現しませんでした。そこで牛乳の代用となる日持ちのするカレーの香辛料を活用するようになり、シチューと同じ様な食材で作った料理をイギリス人船乗りが考案したのです。これがイギリス的なオリジナルのカレーの由来とされています。

 

 

現在の海上自衛隊の金曜日の昼食がカレーライスなのはその名残として有名です。インドのカレーでは、野菜や豆などの食材が具になりますが、イギリスのカレーでは具が牛肉だけというケースがよくありました。それは、イギリスの中流以上の家庭では、日曜日にローストビーフを焼くのですが、その残り肉を一週間かけて食べるため、調理法のひとつとしてかれーライスがあったのです。

 

 

こうして日本にも、明治時代にイギリスから伝わり、独自の進化をとげていったわけです。カレーライスは、今や日本では国民食と呼ばれるほどの地位だと言えるでしょう。